aurorehuber.com | 22.0%割引 M4674●江戸明治和本等＞有用植物図説（目録索引・図画・解説）明治30年

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●江戸明治和本●有用植物図説（目録索引・図画・解説）★ゆうパック着払い
【判型】半紙本7巻7冊（図画3冊、解説3冊、目録索引1冊＊英文解説書1冊欠）。縦224粍。
【作者】田中芳男・小野職愨（モトヨシ）編。曲直瀬愛・小森頼信校。服部雪斎画。
【年代等】目録索引・解説：明治24～30年刊。［東京］大日本農会蔵板。
【備考】分類「植物」。『有用植物図説』は、各丁片面に色刷木版画が４図ずつ、総数で1015の有用植物を収載し、それぞれ和名・漢名・ラテン名・科名を記した植物図鑑。山崎敬「田中芳男・小野職愨撰:有用植物図説について」によれば、本書は図画3冊、解説3冊（別に英語版1冊、目録索引1冊)から成り、1016種の原色図と解説を載せた植物図鑑。図画は1頁に4図ずつ載せられ図の上に学名と科名を記す。応用を目的としたため、配列順序は本草書と同じで、葉菜・根菜・薬用・鑑賞といった区分で並べられたが、「覆栽」項では芝生や砂防用の植物が載せられるなど目新しい点もある。別冊にやや小型の洋装本で『Useful Plants of Japan』と題した英文解説書1冊と、和名・学名の索引1冊がある。図画は、服部雪斎の描いた木版刷で、図は簡単で、色彩も単純なため、岩崎潅園や飯沼慾斉の図には及ばず、解説文も簡単なため、学問的にあまり重視されなかったらしく、当時の植物学者はほとんど引用していないが、永年生物を描いてきた画家の手になるものだけあって植物の特徴をよく捉えていて、何の植物かは正しく判断でき、何より1000種に及ぶ多数の植物を収録して利便性も高く、当時7円40銭という豪華本であったにもかかわらず、1895年までに3回の版を重ねた。今日でも通用する内容で、一見の価値がある。本書は、小野蘭山以来の本草学の植物部門に関する最後の集成である点で重要であり、本草学者の植物に対する考え方や扱い方、また、本草学が博物学から農学などの応用面へ進化する過程を示している点でも歴史的な価値を持つ。
★原装・題簽付・状態概ね良好。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、巻1・2・3・目録索引の4冊（明治36年版）が101,850円、端本1冊が33,000円】。
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